弱視矯正トレーニングの革命
約1,100年続いてきた「眼帯」による弱視矯正をリプレイス。手軽で継続しやすい遮光不要のタブレット技術で、子どもの弱視治療に革新を起こしました。

Launched In 2016
革新的な小児向け弱視矯正トレーニング
概要
新生児の約3%に発症すると言われる「弱視」。片方の視機能が未発達のまま成長してしまうこの症状に対して、これまで約1,100年間も行われてきたのが「健常な目を眼帯で覆い、弱視の目だけで生活させる」という矯正方法でした。しかし、この方法は子どもにとって精神的・身体的な負担が大きく、途中で挫折してしまうケースが後を絶ちませんでした。bloo visionが提案したのは、目を覆うことなく左右の目を同時に鍛える「両眼分離訓練」アプローチです。特定のソフトウェアに依存しない軽量で手頃な専用タブレット端末を開発し、子どもも保護者もストレスなく、楽しみながら治療を続けられる新しい選択肢をつくり出しました。
創業の背景
私自身には医学の専門知識や学位はありませんでしたが、「デザイナーとしてのスキルをもっと大きな社会課題の解決に使いたい」という強い想いを抱いていました。そんな中、別件で関わっていた「LCDスクリーンの改造技術」が、視覚刺激をコントロールする両眼分離訓練に応用できることに気づいたのです。当時、眼帯に代わる新しい選択肢としてVRデバイスを使ったトレーニングが注目されていましたが、「端末が高額」「未就学児には重すぎて長時間の装着が難しい」「対応ゲームが非常に少ない」といった大きな壁がありました。改造LCD技術を使えば、こうした課題を圧倒的に低コストかつ快適に解決できると確信し、ゼロからのプロダクト開発に情熱を注ぎ始めました。
ローンチの軌跡
特殊加工したLCD画面を採用することで、高価なVR機器やアプリ制限に縛られることなく、画面を見るだけで自然と両眼分離訓練ができる専用タブレットを発明。デバイスの軽量化と低価格化を実現し、ご家庭でも手軽に導入できる環境を整えました。開発後はプロトタイプを医療現場へ持ち込み、日本国内での臨床試験を通じて医学的な有効性を立証。確かなエビデンスとプロダクトビジョンを武器に、欧州の最大手スタートアップ大会でのピッチ優勝、台湾政府からの招待による台北市長への公式プレゼン、そしてエンジェル投資家からの資金調達へとつなげていきました。

これまでの成果
日本国内での臨床試験と効果立証
日本国内の医療機関にて臨床試験を実施し、遮光不要なタブレット型トレーニング端末としての高い医学的有効性を立証。
欧州「UPRISE Festival」ピッチ大会優勝
ヨーロッパ最大級のスタートアップイベント「UPRISE Festival」のピッチコンテストで1位を獲得し、国際的な注目を集めました。
台北市長への公式プレゼンテーション
台湾政府からの招致を受け、台北市長をはじめとする政府高官に向けてプロダクトのグローバル展開に向けたプレゼンを実施。
エンジェル投資家からの資金調達
エンジェル投資家よりシード資金を調達し、ハードウェアのプロトタイプ開発、臨床試験、そして市場検証を一段と加速させました。






主な学び
クライアントにアドバイスを送る受託ベンダーの立場から、自らリスクを取る事業者の立場へ回ったことで、実行することの「本当の重み」を痛感しました。外側から戦略を語るのは簡単ですが、限られた時間と資金の中で常に最適な決断を下し、素早くアクションを起こし続けることの難しさと責任を実感。スタートアップの運用を通して、シビアな優先順位付けと果断な意思決定の重要性を深く学びました。
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